プラチナぽてと販売所

過去に発表した３話の短編漫画＋描き下ろしとして、過去同人誌に収録予定だったがわけあって収録できなかった２話の短編漫画を収録した短編集です。全年齢全６０ｐ。 --- しあわせの歌（2020年4月/全9p） 死にたくない、終わりたくないっていう思いの塊。誰だってそう願うけど叶うわけもない。だけど願わざるを得ない。死にたくないなんて当たり前なんだしいいじゃん。っていうお話。 悲願花（2020年4月/全12p） 本当は心が傷つかない人間なんていないけれど、心の中では自分は特別だから傷ついても平気だって思いこむことはよくある。自分は可哀想な人間だって頭の中では思ってなくても無意識でそういう態度をとる。人間って無意識なんだな。っていう気持ち。 ヘルタースケルター（2020年4月/全4p） 飢えた自分を愛で満たしてほしい、寂しさを愛で埋め尽くしてほしいっていう単純な願い。だけど誰しもが愛してもらえるわけじゃないからヒトは自給自足の生活をする。 夜が来たから（2020年11月/全5p） 顔に出せない気持ちと口に出せない気持ちがある。 本当は言ってしまいたいけど、自分の心がそれを許さない。 そんな気持ちが凝り固まって、凝縮して、そして夜が来ると一人だっていうのに口から不意にあふれ出てしまう。 青空の空隙（2020年7月/全12p） それぞれの人間には、それぞれの世界があって、それぞれの生活がある。それをかき集めて一つにしたもののすきま。その中には毒にも薬にもならないようなただの日常があって、それは形を変えながらずっと続いていく。